MarkAudio CHR120用金属製エンクロージャー
音質を求めようとすると、徐々に口径が大きくなる。どこかで聞いた様な話ですが、私も例外なく その道を進んでいます。 というのもある日思ったんです。正しい音ってなんだ? 音を正しく再現したいなら、音を作った人と同じ音を聞かないと自分のスピーカーが正しいのか、判定出来ないでしょ。 ということでハイレゾも有る世の中でどうかと思いましたが可視聴域20~20Khzの範囲で使え 日本の音楽界でスタンダード的に使用されているSONYの赤ラベルことMDR-CD900STを購入してみました。 そして、今まで聞いていたソースと自分のスピーカーの音を比較して、圧倒的に足りない音域が有る事に気がついてしまいました。 それは低域です。 比べなければ気にならなかったのですが気になるとウッドベースの音を探してしまう。といった症状が現れます。そしてその音を求めポートの長さを変えたりいろいろやりましたが、出ない物は出ないと結論が出ました。 そして、出た答えたf0が小さいもっと大きなフルレンジユニットにしようという事です。しかし、大きくなると今度は高域が不足しがちです。実際MDR-CD900STで聴いて高域も、もう少し欲しいと思っていました。 f0が小さくて高域まで伸びたフルレンジなんて無いでしょ。。。。有りました。 MarkAudio CHR120 18cmフルレンジ 再生周波数帯域 34Hz~22,000Hz Vas 58.99L 見つけたのはいいのですが...18cm!!、59L!! 鉄のエンクロージャーにするには大き過ぎます。推奨箱やネット情報で30L以上は欲しいそうなのでこれで計算すると重量60~70kgぐらいですかね。いろんな意味で非現実的です。ならばCHR90ぐらいでやってみようかな~ っとここで神様が試練を与えます。なんと偶然、CHR120が手に入ってしまいました。X様ありがとうございます。 ここでMONOREALらしく豪快に行こうかと思いましたが除夜の鐘になるかもしれませんし世の中、値上げの嵐。鉄もすごい事になってまして見積もりで断念、1本だけ製作する事にしました。
- <スペック>
- サイズ:H 450mm/W 280mm/D 350mm
- 重量:約80kg/本
- 材質:鉄
- 内容積:35L
- 板厚:12mm
- その他:3点スパイク仕様
ダイソー9mmエンクロージャーとの比較です。笑えません。
超ハイエンドの数百万のメーカースピーカーでもあるまいし、1本で80kgぐらいのスピーカーを趣味で作るのは私ぐらいですかね。いや~しかしデカい。それに私の加工機にギリギリ入る範囲でした。
音に聞き惚れて数か月が経過しました。そして、僅かではありますが低音が設置している木製ボードからも出ていると感じました。低音が共鳴して迫力は有っていいのですが求めている低音では無いので、80kgを宙に浮かせるべく脚を製作しました。一応、脚で共鳴は嫌なのである物を充填して総重量は100kg近いと思います。音質は更に明瞭になりキレが良く締まりました。現在は音に影響しているかわからない様な僅かな振動を取除く改造をしております。
2分付近の超低音も最高です。
低音から高音までフルレンジ一発なので二つのスピーカー中央への定位感もよく、ソースによっては目の前の演奏を聴いてる様な感じです。
大型スピ―カーですが低音のスピード感が凄いです。
一般家庭リビングで1m離れた位置での周波数特性です。ゼロではありませんが無闇に音を撒き散らしていないので、無響室でもないのに低音の干渉の影響がかなり少ないのではと思います。実際スピーカー正面と周囲では音量が圧倒的に違います。メーカー公表のF特と比べて特徴は出ていると思います。6k付近の谷は出ますが、数kHz以上のレベルが全体下がって伸びています。低音の45Hz付近は何をやっても改善しませんでしたので今はバスレフを止め、密閉式です。聴いていて不足感は感じませんので超低音ですし部屋の影響でしょうか。何よりもフルレンジ一発でこのレンジと特性なら大満足で、ソースも選ばないスピ―カーだと思います。定位感も有り映画も大迫力ですw